スプラを斜めから楽しみたい

どうせ楽しむなら、ちょっと変になろう。

【スプラトゥーン3】現在までのブキ使用率統計:アップデート履歴ごとに、ナワバリから考察

 はじめまして。ハイドラ使ってる人です。

 

 スプラトゥーンシリーズのバトル情報を収集・公開しているサイト、Stat.ink では、前日までの情報が随時公開されています。使用されるブキや勝敗、ギアパワー等がまとめられているため、バトルの環境分析に大変便利なものとなっています。

 

 ただし、あくまで全プレイヤーではなくStat.inkを利用する有志(2023.02.08現在、15,422人)によって成り立っている統計情報に過ぎず、公開されている情報についてもやや(あるいはかなり)偏りがあることには注意が必要です。

 Stat.ink に登録しているプレイヤー + 試合に参加していた味方&敵合計7人 で、8人分のブキが1試合ごとに登録されています。登録プレイヤーが同じブキを使い続けていたり、フレンドパーティなどの要因により偏りが発生します。

 

 これを使った統計・分析で分かることについては、あくまで一例に過ぎないということをご留意ください

 

 

 今回はStat.inkが公開している情報をもとに、アップデートごとの武器使用率や勝率を公開していきたいと思います。

 フェスマッチ期間も考慮したかったため、ナワバリバトルに限定させていただきました。Xマッチ収集ではなくガチマッチ(バンカラマッチ)の情報ではないことから一部の方の興味とは外れてしまうことをお詫びします。

 

 幾度にもわたる注意で申し訳ありませんが、あくまで一部の統計情報をもとに割り出した分析結果であるため、これを理由に、使用率が低い・勝率が低い といった攻撃を行わないようにお願いいたします

 

 

1. 使用データと目的

 先のとおり、今回の使用データは Stat.ink が収集したデータを利用したものです。ダウンロードは以下のリンクから。

stat.ink

 

 今記事ではこのデータの中から「ナワバリバトル・ブキ・勝敗」のみを使用し、並び替えを行い分析させていただきました。

 また初期ではStat.inkのスプラトゥーン3利用者が少ないことから、分析利用対象を「Splatoon 3 - Ver. 1.2.0 ~ Ver. 2.1.0 (2022.10.26 ~ 2023.02.06[記事執筆次点で最新版]」に限定しました。

 

以下が今回行ったデータ並び替え手順です。

  1.  Stat.inkより全データダウンロード
  2.  Excelのフォルダからデータ抽出機能を用いて 2022-09-26.csv ~ 2023-02-06.csv をコンマ区切りで全データ抽出
  3.  日時列を用いて2022/10/25スケジュール以下(26日AM1:00までを含む)のデータを削除
  4.  ゲームモード列からナワバリのデータのみを抽出
  5.  日時、ブキ(A1-B4)、勝ちチームのみ残し他の列を削除
  6.  日時列をコピーし、現在あるセルの下に合計7回ペースト(この後ブキを一列に並べるため)
  7.  A1-B4のブキをそのまま一列にまとめる
  8.  A1-A4ブキは日時列と同様勝利チームをコピペ
  9.  B1-B4の場合は勝利チームのalpha/bravoを入れ替える
  10.  アプデ履歴を確認し、その日付ごとに別シートにまとめる

9を行った理由は、勝利チームを入れ替えることで、武器に付帯する勝利情報がalphaなら勝ち、bravoなら負け、と単純化できるからです。

 

 元データの一部にコンマ区切りとタブ区切りが共存するものがあり、そのデータについてはズレの関係上ブキデータがおかしくなってしまっているため、今回の分析では排除させていただきました。

 

 アップデートごとに分類した後、ピボットテーブルの集計により分析を行っています。

 

 分析に使用したExcelワークシートは以下のリンクからダウンロードできるようにしておきます(重いのでPCのスペックにより動かない場合があります)。

drive.google.com

 

 Stat.ink の認知の都合、日を追うごとに集計できる試合数が増えることに留意が必要です。Stat.ink はゲームの実データではなくプレイヤーの参加によって成り立っているため、参加人数が少ない初期ではデータ数が少ないです。

 データ数が多いほど実際のゲームに近い統計分析が可能となるため、初期(今回の統計では1月17日以前)の分析は実際のゲーム環境とは大きく異なる可能性があります

 

 今記事では、任天堂によるアップデート履歴を基に以下の日程で分類しました。

 ・Ver. 1.2.0 - 2022/10/26 ~ 2022/10/27 (データ数:    1,137)

 ・Ver. 1.2.1 - 2022/10/28 ~ 2022/11/29 (データ数:  46,458)

 ・Ver. 2.0.0 - 2022/11/30 ~ 2022/12/08 (データ数:    8,034)

 ・Ver. 2.0.1 - 2022/12/09 ~ 2023/01/17 (データ数:  46,535)

 ・Ver. 2.1.0 - 2023/01/18 ~ 2023/02/06 (データ数:836,116)

 

 ※スプラシューターとヒーローシューターレプリカは、ブキ性能自体は同じですが、ブキ名が異なるため別の扱いとなっています。

 

2. 全体の傾向

アプデ別使用率(青線より上が上位5種)

 

 上の表はブキごとの使用数を全ブキの使用数で割った「使用率上位」です。

 やはり上位に食い込んでくるのは、その時期に人気だったブキという印象です。

 ナワバリバトルであるためか、癖が少なくそれなりに塗れるブキが使用率高いといったところでしょう。

 ネット上での評価や人気とある程度同じといえるのではないでしょうか。

 アプデにより追加されたブキが人気になったり、弱体化や強化を受けたブキ人気が変動する様子も見て取れるかと思います。

 

  以下で、実際の数字と内訳とともに詳しく見ていきましょう。

 

3. アップデート別

Ver. 1.2.0 (2022/10/26 ~ 2022/10/27)

Ver. 1.2.0 使用率順 上位25種まで

 Ver. 1.2.0はそもそものデータ数に乏しく、また2日でアップデートが行われたため、正しいデータとは言えないと感じています。参考程度にお願いいたします。

 

 また、これ以降も含めて

 alpha列:勝ち数 bravo列:負け数  勝率 = alpha ÷ bravo

 ということを念頭にお願いいたします。

 

Ver. 1.2.1 (2022/10/28 ~ 2022/11/29)

Ver. 1.2.1 使用率順 上位25種まで

 新ブキ追加前(初期ブキ編成)最後の期間です。第2回フェス(パートナーに選ぶならどのタイプ?)が開催された時期でもあります。

 

 飛びぬけてシャープマーカーわかばシューターの人気が高いことが伺えます。

 わかばシューターはフェス開催を受けて新規プレイヤーが増えたのかもしれませんし、 あるいは単純な強さと使いやすさによる人気かもしれません。

 シャープマーカーは使いやすさと強さを兼ね備えるため今でも大変人気がありますが、この時期においてもそれは健在です。むしろ追加ブキがなく初期ブキで選ぶならこれという人はかなり多かったのではないでしょうか。

 なお、スプラシューターはヒーローシューターレプリカと合わせると、わかばの使用率を超えます。3確短~中射程シューターとして、シャープマーカーと同様の存在となっていました。ある程度の射程と長射程対策(ウルトラショット)が欲しいからこっち、という人向けのブキです。というよりも筆者の周りではシャープマーカーが嫌いすぎてこれ選ぶという人が多かった気がします。

 

Ver. 2.0.0 (2022/11/30 ~ 2022/12/08)

Ver. 2.0.0 使用率順 上位25種まで

 個人的に最も興味深い期間です。1週間半という短い時期ではありますが、表がかなり特徴的です。

 このアプデでは新ブキが追加されました。上位5種全てがこのアプデで追加されたブキです。ここで多くの人が試しで使ってみたという影響が出たのだと感じます。強いか弱いかは自分で触ってみないと分からない。といった感じで。

 

 今の期間を考えるとこの時期の使用率はちょっと面白く感じてきます。

 例えば前の期間 9% 超えだったシャープマーカーが 3% を下回っていること。使用率でいえば3分の1になっているわけですから、新ブキへの興味の高さが伺えます。

 さらには今の時期ではさっぱり見なくなってしまいましたが、R-PEN 5H が9位で、どのチャージャーよりも多い3.7%となっていること

 スペースシューターが4位で使用率5%を超えていること

 

 総計でいえばデータ数は少ないですが、この時期のブキへの興味・関心が他の時期とは大きく異なることは読み取れるかと思います。

 

Ver. 2.0.1 (2022/12/09 ~ 2023/01/17)

Ver. 2.0.1 使用率順 上位25種まで

 前アップデート配信からおよそ1週間半後のアップデート以降です。第3回フェス(好きな味は?)が行われた時期でもあります。

 

 おそらく多くの人が新ブキに対して自分なりの評価を下したのでしょう。 もみじシューター、プロモデラーRG、スプラシューターコラボ、プライムシューターコラボを残して新ブキは上位から去りました

 

 代わりに台頭してきたのがシャープマーカーです。驚異の11%超え。

 ネット含めプレイヤー間に新ブキの評価が安定し、適正ギアや対処など環境構築がなされたころだと感じます。

 とんでもなく面白いのがあれだけ話題にされ前の時期では5%を超えていたスペースシューターは上位25種のどこにもいないこと(0.842%まで減少)

 

 メイン・サブ共に塗りに特化し、強力なスペシャルを持つプロモデラーRG(通称金モデラー)はポストLACTのポジションへ。

塗り力とキル力を併せ持つスプラシューターコラボ(通称スシコラ)は無印との差別化(無印・コラボ両方ともに別の強さ)。

トーピード・ホップソナーで敵位置を把握しながらインク効率の良いメインを持つもみじシューター。

 これら3種は扱いやすく強力という評価で落ち着き、使われる理由が単純に「新ブキだから」という理由ではなくなったことへの証明でしょう。

 

Ver. 2.1.0 (2023/01/18 ~ 2023/02/06)

Ver. 2.1.0 使用率順 上位25種まで

 執筆時点での最新Verです。

 一周回って元に戻ったような感じしてます。

 シャープマーカーとわかば、スプラシューター(ヒーロー)、52ガロンが上位に台頭しており、金モデラーともみじは安定。そんな感じでしょうか。

 

 スペシャル発動ポイントが高くなりインク消費量が上がったスクリュースロッシャーは順位を下げ、サメの硬直が短くなった銀モデラーは順位を上げ、というように、修正が加わった一部ブキは使用率の上下がみられますが、使用率はいったん前の状態にリセットされた、そんなようにも見受けられます。

 

 ただしイカニンジャの仕様変更によりカーボンローラーデコはもろに影響を受けたと感じています。

 

 総じて Ver. 2.1.0 では「ブキの安定」を強く感じられる使用率となっていました。

 

4. スプラトゥーン3のアップデートに対する私見

 対戦ゲームのアップデートというものは、時に環境をぶっ壊す何かが来るものです。あんまりにも強い武器の追加を行い、環境武器やキャラクターを弱体化し、それを繰り返して武器間・キャラクター間の格差是正を行うことが多いです。もちろん、それを行っても多少の格差は変わらないものですが(あるいは全く)。

 しかしながらスプラトゥーン3のアップデートを見る限り「強いブキ」は追加されても、それをあまり修正せず他のブキや細かな修正により格差を是正しようという感じがします。

 

 シャープマーカーの環境化や不人気ブキの不遇(バグに関しては仕方のないことですが)、リッターの汎用性など、

プレイヤーに不満が募る多くの問題を抱えているにも関わらず、その修正はおおよそ2ヶ月に1度、そこでも大きな手を加えないという姿勢は、あまり他の対戦ゲームには見られないものだと感じます。

 もちろんこれら問題を発売元は認知していると思います。そしてこのアップデート方法であるからにはあちら側の考えの基行われているはずです。

 

 ここからは筆者の勝手な推測です。

 

 「ニンテンドースイッチ」というライトゲーマーが多いプラットフォームにおいて発売されている本作品で修正を繰り返すことは、めぐるましく切り替わる環境についていけないプレイヤーが続出し、離れてしまいます。

 敵を倒すことが目的ではなく「陣地をインクで確保すること」が目的であることから、あまり対戦ゲーム自体が得意ではないプレイヤーにも受け入れられてきました。

 あまりにも同じブキへの偏りが起こってしまうと、試合が画一化しこれまたゲーム離れの一要因になるため修正を加えますが、ある程度の偏りは無視してブキごとの特性(得意・不得意)自体は変えずに公開するという形をとったのだと考えています。

 他の対戦ゲームにあるスキンなどへの課金要素はこのゲームにはありません。代わりとしてインターネットに接続するための「Nintendo Switch Online」という有料システムが存在します。もちろん任天堂も企業であり、お金を稼がなくてはいけませんので、少しでも多くの人に契約してもらいたいと考えているはずです。スプラトゥーンはこの契約を行わなければゲームのほとんどを遊ぶことができません。

 先のスプラトゥーン離れは、公式グッズ販売量の減少だけでなくオンラインの加入人数が減ってしまう可能性もあるわけです。

 

 というのが、筆者の勝手な推測です。

 

5. 終わりに

 使い勝手、強さ、味方への支援率、いろいろな要因のもと人気の武器というのは変わってきます。対戦ゲームというジャンルの中では、まだ始まって間もないスプラトゥーン3。これからどういった変化や人気が起こるのか楽しみです。

 

 以降もまたいつかのタイミングで分析を行っていきます。

 

 今回も長々と語ってしまいました...。最後までお読みいただきありがとうございました。また何かの機会にお会いできれば光栄です。

 

 それでは、また。

 

追記: 2月9日 アップデート Ver. 2.1.1 について

 ニンテンドーダイレクトが終わり、Ver. 2.1.1が配信されました。

 基本的にブキやステージなどでバトルの環境に関するアップデートは行われていないため、上記の表においては Ver. 2.1.0 をそのまま参照していただければ良いと思います。

【スプラトゥーン3】メモリープレイヤーの禁止行為

 はじめまして。ハイドラ使ってる人です。

 

 スプラトゥーン3から追加された便利な要素に「メモリープレイヤー」というものがあります。

 自分自身の動きを復習できたり、他の人の上手いプレイを見て勉強できたり。友達にコードを送って共有できたり。使い方は様々で人によっては待ち望んでいた機能だと思います。

 

 しかし使い方を間違えると他人を傷つけることにもなり、最悪の場合犯罪となってしまいますので、メモリープレイヤーの禁止行為を確認しておきましょう。

 

 このページでは、モリープレイヤーの基本的な使い方を理解している前提でお話させていただきます。

 

 

1.著作権侵害の観点

 まず、そもそもの前提としてゲームの内容を含む動画(ゲーム映像やイラスト等を使用した紹介動画・実況動画等)は著作権侵害に当たります。そのためガイドラインや許可がされていないゲーム作品の実況動画は著作者(作者や発売元)により削除されることが多々あります。

 しかし、事実として実況動画始めゲーム動画は人気ジャンルであり星の数ほど多数の動画が作られています。それら一つ一つに著作権の申し立てを行うのは著作者にとっても負担です。

 さらには紹介動画や実況動画は認知の観点から、ゲームの売り上げを伸ばす理由になっていることは確かで、これを禁止することは著作者にとってデメリットになることもあります。

 そこでガイドラインや許可を出すことで活性化を行っています。

 

2.任天堂ガイドライン

 任天堂は動画配信サイトへの投稿による収益化など、著作物に関するガイドラインを制作しました。以下がその内容です。

 任天堂公式HP

 

 今回はメモリープレイヤーに関して解説していこうと思いますので、そこに繋がる内容をざっとまとめると、

  •  Q&A-4 より 投稿の収益化を行うことのできるサービスは一部に限定(詳しくは該当部分を参照)
  •  Q&A-5 より ゲーム内容を使用した動画等の販売禁止
  •  Q&A-9 より 法人(一部除く)にはガイドラインは適用されない( = 禁止)
  •  公序良俗に反する投稿の禁止

 となっています。

 

 今回はこのガイドラインをはじめ、マナー上禁止されている事項など、メモリープレイヤーに関する禁止事項をまとめていきたいと思います。

 

3.禁止行為

①:他プレイヤーの晒し

 メモリープレイヤーで他人のプレイを録画し、Twitter等のSNSに上げる行為は行ってはいけません。これはマナーです。

 ニンテンドースイッチにはキャプチャーボタンを長押しすることでその前30秒を録画できる機能があります。これを利用すれば誰でも録画・公開ができる便利機能なのですが、その反面、不特定多数の面前に、他プレイヤーのプレイを貶し公開する行為(いわゆる晒し)も簡単に行えてしまいます。

 

 初心者であったり、慣れないブキであったり。様々な要因で足を引っ張ってしまうプレイヤーはいることでしょう。しかしながら、それを晒す行為は他人を傷つける行為に他なりません。

 チートを使っている、グリッジやバグを利用している、試合に参加しない等プレイヤー自身が問題であった場合は、世間的に許されるかもしれませんが、それを見た人が「晒してもいいんだ」と勘違いを起こす可能性があります

 問題行為を見かけても晒すことはせず、ゲーム内の通報機能を用いて任天堂に報告しましょう。

 

②:モリープレイヤーの売買

 ニンテンドースイッチでは動画の撮影機能が直前30秒に制限され、さらにはスプラトゥーンのような色の移り変わりが激しいゲームの場合、画質が著しく落ちてしまいます。

 知り合いにLineで送ったりTwitterに投稿する程度であれば困らないかと思いますが、以下の事由に関しては問題になるかと思います。

 ・きれいな画質で保存したい

 ・YouTubeでフルのプレイ映像を動画にしたい

 ・スマホやPCでいつでも見れるようにしたい

 ・アプデごとに消えるのが嫌

 ・スプラ3を持ってない人に見せたい

 

 しかし、先の通りスイッチ本体で撮れる映像には制限があるため、この映像の保存には特殊な装置(キャプチャーボード)が必要になります。

 Amazonなんかで調べてもらうと分かると思うのですが、安くても1万円はする上、基本的にはPCも必要(それなりのスペック)となるため、そう気軽に導入できるものではありません

 こうなってしまっては、環境を用意している人が売買を始めるのも仕方ありません。

 

 しかしながら、この売買行為は著作権違反になります。任天堂によるガイドライン(Q&A-5 )には、「ゲーム内容を使用した動画等の販売禁止」の旨が記載されています。動画による収益は例えばYouTubeの広告料など一部に定められているため、メモリープレイヤーを代わりに録画してその手数料を取る、といった販売方法は禁止です。

 見つかった場合には直ちに取引中止が命じられる他、メモリープレイヤーには透かしでプレイヤー名(識別番号含む)が入れられているため、そこから判断されプレイヤーがBANされる可能性もあります。

プレイヤー名透かしの位置(一部を除いて隠させていただいてます)

 売買を行わない、また売買が行われているサイト等を見かけた場合には任天堂に報告しましょう。以下にそのフォームを貼っておきます。

contact-form.nintendo.co.jp

 

③:公序良俗に違反・他人への攻撃の意図が読み取れる動画の公開

 早い話がAVスプラの禁止です。あれの場合は配信中に敵のインク色を抽出し、ハメコミでAVを流し(要はグリーンバックに背景を入れるのと同じ)、BANされたら負けというものでした。

 同じ様に、スプラトゥーンの動画を用いて公序良俗に反する動画を公開することは、例えYouTubeの様な任天堂の許可した投稿サイトであったり、収益化の意図がなかったとしても禁止の行為です。

 

 また例えば企業名を出し、それを塗ることで「この企業は○○だ!」といった動画、これは企業に限らず個人へ向けたものであっても同様ですが、精神攻撃に繋がる動画の公開はマナーの観点から好ましくありません。スプラトゥーンに限らず精神攻撃を行う動画は公開しないようにしましょう。

 

4. 使い方を間違えてはいけない

 偶然だったとしてもうまく行ったプレイというものは何度でも見返したくなるものです。たくさん塗った、いっぱいキルを取った、100倍マッチに勝利した 等々…。

 始めて間もないライトプレイヤーからXマッチのヘビープレイヤーまで、多くの人が待ち望む機能でもあったメモリープレイヤーは確かにとても便利な代物です。

 

 しかしその反面簡単に晒し行為が行えてしまう事情などを考慮すべきでもあります。

 味方が足を引っ張ったことが明確だからといって、それを録画し晒すことは決して許されません。その人にとってはそれが精一杯だったかもしれません。

 ただ抑止力になっていることは確かです。

 筆者自身は晒しを推奨をしませんが、現実、煽りやチート行為は晒されることが多いです。晒されてしまったが最後特定や攻撃が行われ、晒しよりもさらに酷い扱いとなることは多々あります。

 これが抑止力となってスプラトゥーン3ではあまりグリッチやチート行為が盛んになっていないのでは、と考えたりもしています。

 やっている事自体は褒められるものではないため、なかなか難しい問題ではあります。

 しかし悩むくらいであれば、やらないことを命じておきましょう。

 

 便利なものは、必ずどこかで悪用されるもの。

 使い方を間違えてはいけません。

アクセス50回の感謝

 このブログを始めて、まだ1ヶ月も経っていない中50回超えのアクセスをいただきました。

 

 

 ただ自分の趣味を書いているだけのこのブログを、開いていただいている方がいらっしゃるという事実に、ただ感謝の気持でいっぱいです。

 

 ただ自分の書きたいこと、語りたいことをつらつらと書き続けただけのブログでも、こうしてアクセスがいただけたことは思ってもいなかったことです。

 写真もほぼなく、稚拙な文章がただ書き並べられた記事ですが、ネットの世界の広さを改めて知ることとなりました。ありがとうございます。

 

 併せて、恐れ多くも読んでいただいた方に星をつけていただけました。

 本当にありがとうございます。励みとさせていただきます。

 

 このブログはまだ始まって1ヶ月も経っていません。スプラトゥーン3も5ヶ月しか経っていません。

 これからも、不定期ながらスプラ情報を公開していきたいと思う所存です。

 

 それでは。またお会いできれば幸いです。

【スプラトゥーン3】最軽量級ブキとは?ギアパワー計算に必要な分類か考えてみよう

 はじめまして。金ガチャどころか銅すら出たことのないハイドラ使ってる人です。

 

 スプラトゥーンにおいてあまり知られていない要素の一つとして最軽量級ブキというものがあります。

 しかしギアパワーの計算を始めとして多くの分類法では、軽量級・中量級・重量級 の3種類に分けられることがほとんどです。

 では、最軽量級とはどういった分類なのか説明しながら、ギアパワーの計算にどのように活かすべきか解説していきたいと思います。

 

 

 

1.ブキの重量級別分類とは

 そもそもなぜギアパワーの分類でブキを重量級で分類しているのでしょうか。これには2つの理由があります。

 

 1つ目は、非射撃時のヒト移動速度の違いです。

 非射撃時、要はブキを持ったまま撃たずにヒト状態でそのまま歩いた際の速度は、ブキによって3種類に分かれています。わかばシューターやカーボンローラーなどの軽いブキ(=軽量級)は足が速く、キャンピングシェルターやリッター4Kなどの重いブキ(=重量級)は足が遅く設定されています。

 このとき、リッターとキャンプは速度が同じといったように、軽量級・中量級・重量級に分類されるブキ同士が同じ速度で値が設定されています。

 一見カーボンとわかばだと速さが違うようにも感じますが、非射撃時に限って言えば同じなわけです。

 

 2つ目は、イカダッシュ速度の違いです。

 先ほどのヒト移動速度と同様、3種類の重量区分により速い/遅いが決まっています。軽量級のほうが速く、重量級のほうが遅いのも同様です。

 

 さらに、これら2つの速度は、ギアパワーを積んだときに現れる効果の上がり方も異なります。面倒なことに、それぞれの重量区分で計算が異なるのです。

 例えば、メイン1個分(GP10/1.0)のヒト移動速度アップギアを積んだ場合、基本(何も積んでいない場合のとき)の移動速度よりも

 軽量級では 11.63% UP(約1.12倍)

 中量級では 15.10% UP(約1.15倍)

 重量級では 19.32% UP(約1.19倍)

の違いがあります。

 

 これらの違いを考慮した上で、次の章に行きます。

 

 

2.最軽量級ブキ = ボールドマーカー(現状)

 そもそも最軽量級ブキとは何なのかという話をすると、一言で表せば「ボールドマーカー(とその派生)」です。スプラトゥーン3においては現状(Ver.2.1.0現在)この1種類しかありません。

 なお、初代及び2においてもボールドマーカー以外の最軽量級はありませんでした。と言うよりも、特性的にボールドマーカー以外追加されることは今後も無いのではないかと思います。

 

 

3.最軽量級ブキは何が違うのか

 違いは一点だけ。イカダッシュの加速が軽量級よりも良い。これだけです。

 

 その他の点は軽量級に同じです。イカダッシュの最高速も、ヒト移動速度も軽量級(例えばわかばシューター)と変わりません

 

 ただ一点違うイカダッシュ加速、これが結構扱う上で特徴的なので解説していきます。

 

 

4.イカダッシュ加速の数値的違い

 ここでは例として軽量級(わかばシューター)と最軽量級(ボールドマーカー)で比較していきたいと思います。イカダッシュ速度アップギアをつけない状態(GP0)を前提とします。

 どちらも最高速度は2.016DU/f。射撃場のラインが1本ごとに50DUで描かれているため、最高速の状態で約24.8f(約 0.41秒)ごとに1本分進むことができる計算です。この速度に到達できるまでの加速時間で比較します。

 

 余談ですが、スプラトゥーンの計算に用いられる「f」とはフレーム秒のことで、1f = 1/60秒 です。

 

 まずはわかばシューターから。最高速度までの到達時間は21f(0.35秒)です。

 次にボールドマーカー。こちらの最高速度までの到達時間は14f(約0.23秒)です。

 

 たったの0.1秒だけ?って思われた方もいるかもしれません。はい。その通りそれくらいの違いしかなく、初心者には「気持ち速いかな?」くらいの違いにしか感じません。

 

 しかしながら、この加速度の差は大きく、単純計算でも1.5倍であり、この差はイカダッシュ速度アップのギアを積んだ場合に大きく影響します。

 

 

5.だから怖い!ボールドの雷神ステップ

 スプラトゥーンには雷神ステップというテクニックがあります。

 敵から逃げる際、自身の斜め前に数発(あるいは一発)発射し自インクを確保し、その地点にイカダッシュ、今度は反対側の斜め前に発射しイカダッシュ……というのを繰り返すことで、敵のエイムをブレさせ、安全に(?)かつ早く逃げることができるテクニックです。視点が基本下向きなので、前から来た敵に気づかずやられてしまうこともありますが。

 練習が必要で難しいテクニックではありますが、強力なのは確かです。

 

 ここで、先の章で説明したイカダッシュ加速度が重要になってきます。

 

 というのも、この雷神ステップでは、後ろや横から襲ってくる敵からいかにして早く逃げるかが重要になってくるので、塗ったインクに一刻も早く移動する必要が出てくるのです。そこで必要になってくるのが最高速度ではなく加速度なわけです。

 

 ただでさえ軽量級ブキは加速度が高く、追う側も大変なのですが、ボールドの場合はその速さが1.5倍になるわけで、とてつもない速さなことがわかるかと思います。

 

 先ほど、逃げるのに役立つと言いましたが、使い慣れている人は雷神ステップで距離を詰めてきて倒してくるので、攻守ともに恐るべき能力を発揮してくるわけです。

 

 

6.ギアパワー計算で必要な部類か

 ここまでは最軽量級ブキ(というよりボールドマーカー)の説明を行ってきましたが、最後に少しだけギアパワー計算の視点から見ていきたいと思います。

 

 個人的な結論としては、イカダッシュ加速度を重視しないならいらない。と思います。

 

 ギアパワー計算のツールを自作するなどで計算が必要になった場合、イカダッシュ加速度を表示するかどうかは個人の判断に委ねられます。しかし加速度の違いしかない最軽量級をわざわざ分類として作成するのは手間もかかるので、特にこだわりがなければボールドマーカーは軽量級に分類した上で加速度の表示だけボールドマーカー用に用意するほうが楽だと思います。

 

 そもそもイカダッシュ加速度を考慮しない(表示しない)のであれば、必要はないと思います。

 

 

7.終わりに

 スプラ3でボールドマーカーが不人気なのが個人的にはめっちゃ悲しいです。

 同マーカー種であるシャープマーカーが強すぎるとかハンコがそんなに強くないとか色々言われてますけど、最もな問題は恐らくリッター/ハイドラなどの長射程ブキに対する対処法がハンコ投げるくらいしかないことだと思います。

 今作縦長&高低差ステージが量産型なので、せっかくの雷神ステップも、そもそも距離を詰められないし圧倒的短射程過ぎて届かないっていう状態に陥っているのが結構問題だと思います。

 おめハイドラ使いが語るなって言われそうなのでこの辺でやめておきます…。

 

 でも本当にボールドは好きです。何度も使ってます。

 

 調整か、派生ブキ追加か。ボールドが輝く時代を望みたい。

 

 ボールドに幸あれ。

【スプラトゥーン3】ギアのSeed値取得の簡易的解説、使用すべきか悩んでいる人たちへ

 はじめまして。ハイドラ使ってる人です。

 

 ネットを見ていると、スプラトゥーン3においてギアパワーを好きにつけられるといった記事をよく見かけるようになりました。

 事実、やや複雑な手順を踏めば可能であり、これを活用すれば好きな装いでアクション強化GP57なんてことも可能になるわけです。

 今回は、これを使用する上での簡単な説明と使うべきかどうかについて解説できればと思います。

 

 

1.ギアのSeed値取得手順

 使用ツールやゲーム内で必要なコイン量など、詳しい手順については、これについて解説しているサイトがあるため割愛させていただきますが、大体の流れとしては、

① 目的のギアに、ドリンクを飲まず、ギアパワーアップやランダム付け直しを用いてすべてのサブギアパワーを埋め、左から順番にサブのギアパワーを記録する。

② それを繰り返し、ついたサブギアパワー(落ちたのも含む)を記録する。

③ PC・スマホでツールを使用し、目的のギアと記録したギアパワーを入力し、解析を行う。

④ Seed値取得

といった流れになります。

 

2.取得したSeed値の利用

 Seed値取得のツールでは、同時にこれから獲得可能なギアパワーが羅列されていきます。ここを見て、「次にアクション強化が来るから予めつけておけば全部アクション強化で埋められるんだな」といった予測が可能になるわけです。

 

3.Seed値とは

 そもそもここで取得できるSeed値とは何でしょうか。

 Seed値とは、乱数(ランダムな値)を生成する際に最初に設定する数値のことです。

 乱数を用いることで、例えばアクション強化を1、インク増加量アップを2とした場合、1が出るか2が出るかをサイコロのようにランダムで出すことができるわけです。

 Seed値を設定しない場合、生成される乱数は基本的にはランダム生成され、再現性に乏しくなります。しかし予めSeed値を設定しておくことで、生成される乱数は毎回同じものが生成されるため、このSeed値を保存しておくことで容易に再現を行うことができるようになります。

 有名なものだと、MinecraftのSeed値がありますね。

 そもそもなぜSeed値を用いるのかについてになるのですが、コンピュータの世界において、完全な乱数は存在しないのが常です。何かしらの法則に則りランダムのように見えるだけの数値を生み出すことしかできません。これが疑似乱数と呼ばれる理由であり、常にコンピュータはSeed値を生み出し続け、Seed値を基に乱数を生成し続けています。生成方法とSeed値が同じである限り、同じ結果を出力し続けます。

 

4.Seed値の割り出し方

 スプラトゥーン3において使用されている乱数生成方法は、海外の解析班がxorshift32であることを突き止めました。これはギアパワー生成に限らずサーモンランの報酬などもこのxorshift32によって乱数生成が行われています。

 ギアパワーのツールにおいては、すでにコード内にxorshift32が組み込まれており、「Seed値」のみが空欄になっています。つまりSeed値さえ分かればゲーム内と同じ結果が出力されるわけです。

 ツールはどのようにSeed値を導き出しているのでしょうか。それは「逆算」です。

 足し算で考えてみましょう。ある数字X  に、Y を足した際の結果をZ と置くとします。これを式にすると、

 X + Y = Z

となりますね。

 ここで、すでにある数字Xと結果Zがわかっている状態であるとします(今回は適当な数字で表します)。Xを1として、Zを3だと置くと、

 1 + Y = 3

というようになりました。

 これでYが求められるようになったわけですが、ここで行われているYを求める計算はどのようになっているでしょうか。

 Y = 3 - 1

というようになりますね(この行為が逆算)。これを計算して、

 Y = 2

という答えが出ることになります。

 ここから分かることは、結果が分かればSeed値がわかるということです。

 そのため、ギアパワーアップを行い記録するという作業が必要になるわけです。

 

5.ギアパワーのSeed値取得は公式にバレる?

 結論から申し上げますと、発信などしない限りバレることはありません

 

 こういったツールの利用に対して、いい顔をしない方が多いかと思われます。おそらくは公式もそうでしょう。

 また、このようなツール自体を悪いことと認識している方も多くいらっしゃることと思います。確かに、ゲーム用のツールといえば、ゲーム内のコインやレベルの数値などををいじることで、不正にゲーム情報を書き換えるツールは多く存在します。PARやGameSharkなど書き換え用のツールの販売は今でも行われています。

 正直これらのツールもオフラインゲーム(例えばポケモンなどのRPG)で他人に迷惑をかけない自己満足の上で使用するのであれば、罪に問われることは恐らくありません(公式が許可してるわけではないのでグレーゾーンだとは思いますが、チート行為を発信しなければバレることはないので…)。

 ただしこれがスプラトゥーンなどのオンラインゲームにおいては話が変わってきます。プレイヤー毎の平等化を重視しているオンラインゲームでは、ツール(チート)を利用した不正は他人に迷惑を及ぼすため明確に禁止されています。そもそもハッキングツールはゲームそのものの改造に当たるため、その点においても禁止行為になります。

 

 しかしこのツールでは、好きなギアパワーつける行為そのものを行うことはできません。あくまで可能なのはゲームの計算の再現を行い、予測を立てることのみになります。ここにおいて、ゲームそのものの中身を見る行為やデータを書き換える行為は行われていないため、公式による具体的なアナウンスがない限りは禁止行為とは言えないでしょう。

 

6.使うべき?

 これにはYesともNoとも言い切れない。というのが正直な感想です。やりたい人は調べてやってみるのもいいかとは思いますが。

 ただ筆者自身はどうかと言われると、使うことはないと思います。

 ギアパワーの抽選で起こる、何が出るかのドキドキ、ギアパワーが揃ってくれたらいいな、といった気持ちは案外好きで、これがなくなってしまうのは少しばかり寂しい気がするからです。

 ただ、これも筆者自身というあくまで一人の意見であり、これを正しいとも言いませんし、使う人を否定する気も全くありません。

 気になる人は、どういったものかをまずは一度確認してみることをおすすめします。

 ただし、よく分からない、BANが怖いという人はむやみに手を出さないほうがいいかもしれません。

 

7.このようなツールが出回る中で筆者が思うこと

 急な自己紹介にはなりますが、筆者自身は試合結果や使用ブキ率など、ゲームの統計情報を収集し発信しています。

 プログラミング等の知識不足でゲームの解析には参加できないところで力不足を感じています。得意な人にぜひともお願いしたいと感じているくらいです。

 そのため、解析によるツール開発が行われる度に自身では達成し得ない新たな視点を発見でき、嬉しく感じています。プログラミングの勉強にもなるため、個人的には有用なものだと感じています。

 なによりも、こうしてツールが出回り、あまりゲーム内解析や統計に興味がない人でも興味を持つきっかけとなってくれることは、一個人として嬉しく感じる次第です。

 ただし現状、「ツール」という都合世間にあまり迎合されていないこともまた事実です。

 このブログも相当に人を選ぶ内容をしています。自身が好きなことをただつらつらと書きあげているだけなのが原因だということはわかっています。しかし心の奥底で、仲間を増やしたい、興味を持ってほしい。そう思ってしまう自分がいるのもまた事実。

 頭の片隅にそんなことを思いながら、これからも発信をしていきます。

 文字だらけなこの記事をここまで読んでくださり、ありがとうございます。

 

【スプラトゥーン3】ギアごとのブキの振り分けについて

 はじめまして。ハイドラ使ってる人です。

 

 今回はギアパワーごとにブキを振り分けた際の分類数について話していきます。

 自身でもギアパワーのデータベースを作成してみたい、という方向けの情報でしかないため、興味がないという方はブラウザバック推奨です。

 

 

1. ブキごとに差異が発生するギアパワーについて

 現在、スプラトゥーン3には26種類(追加ギアパワー倍化含む)のギアパワーが存在します。初代から続くインク増加量アップといったギアパワーのほか、アクション強化など今作から追加されたものもあります。

 それらのギアパワーには、大きく分けて2種類が存在し、

① ブキに左右されないもの

② ブキによって効果の上がり方が変わるもの

に分類されます。

 今回はこのに注目して解説をしていきます。

 

2. ブキによって効果の上がり方が変わるギアパワー

 スプラ3においてギアパワーは、基本的には同じものを積めば積むほどその効果が上がっていきます。(例:イカダッシュ速度アップのギアパワーをつけるほど、イカ移動時の速度が上がる。)

 その効果の上がり方はギアパワーによって異なりますが、一部ギアパワーは使用するブキに応じて上がり方が変化します。

 ただし、効果自体は変化しません。あくまで積んだ際の効果の出方(数値)が変わるだけです。

 

 現在、ブキに応じて変化するギアパワーは以下のとおりです。

・アクション強化

・インク効率アップ(メイン)

・インク効率アップ(サブ)

・ヒト移動速度アップ

イカダッシュ速度アップ

スペシャル増加量アップ

スペシャル性能アップ

・サブ性能アップ

 

 そのほか、発動時イカダッシュ速度アップなどの効果が発生するため、事実上ブキにより変化するギアパワーは以下のとおり。

・スタートダッシュ

・ラストスパート

・カムバック

 

3.各種ギアパワーによる変化

 ここからは、各種ギアパワーがどの分類により変化するか見ていきます。

 

・アクション強化 2種

 アクション強化はイカロールやイカノボリといった各種アクションの強化のほか、ジャンプ時のメインウェポンの弾ブレを軽減する効果も持ち合わせています。

 その効果の上がり方ははブラスターであるか否かによって変化し、2分類になります。

 

・インク効率アップ(メイン) 2種

 メインウェポンのインク効率を上げるギアパワーで、このギアパワーは基本的に最大(GP57/3.9)まで積んでも40%までの軽減率になります。ただし、一部ブキ(下記参照)は最大軽減率が50%まで上がり、それに応じて少量積みの場合の軽減率が高くなります。恩恵が大きくなる形です。2分類になります。

 対象ブキは以下(派生ブキは派生元に準ずる)。

プライムシューター、ノヴァブラスター、H3リールガン、リッター4K、4Kスコープ、ダイナモローラー、キャンピングシェルター、ハイドラント

 

・インク効率アップ(サブ) 14種

 サブウェポンのインク効率を上げるギアパワーです。

 もちろんサブウェポンによって効果は左右されるため、全14種のサブから、14分類となります。

 

・ヒト移動速度アップ 3種 & 6種(5種)

 ヒト状態での移動速度を上げるギアパワーです。

 非射撃時射撃時でそれぞれブキごとに変化します。

 非射撃時は、ブキごとに3種類分類される重量区分によって変化します。ブキは最軽量・軽量・中量・重量 の4種類がそれぞれのブキにデータとして与えられています。この中で最軽量級(現在はボールドマーカーのみ)はイカダッシュの加速度が軽量級より高いことのみ異なるため、イカダッシュ最高速度及びヒト移動速度に軽量級と差異がないことから、ギアパワーにおける重量区分は3分類となっています。

 厄介なのは射撃時の移動速度で、ほぼ全てのブキごとに基本移動速度(ギアパワー無しの状態時)が異なっています。そのためギアパワー発動時の最終的な速度はブキごとに完全に異なるようになっています。

 しかしながら、ギアパワーの量に対する上がり方は6種で、例えば.52ガロンとわかばシューターでは、射撃中の基本の移動速度は異なりますが、メイン1個積んだ状態で0.076、メイン2つ積んだ状態で0.138という上がり方は同じです。

 その分類は、スピナー種・ワイパー種を除いた全て、クーゲルシュライバー、ノーチラス47、バレルスピナー&ハイドラント、スプラスピナー、ワイパー種 (派生ブキは派生元に準ずる)。

 なお、ワイパー種は射撃時の移動速度がすでに頭打ちなので、どれだけ積んでも射撃時に限って言えば移動速度が上がらず、恩恵は少ないです。

 また、クーゲルシュライバーは分かりやすいように分けていますが、スピナー種で唯一射撃時の上がり方はシューター種と同様なため、クーゲルシュライバーをそこに含める場合は、5分類と言えるでしょう。今回は分かりやすくするために6分類で説明していきます。

 

イカダッシュ速度アップ 3種

 先のヒト移動速度アップと同様、重量区分による分類なため、3分類です。

 

スペシャル増加量アップ 5種

 スペシャルを撃つまでに必要な塗りポイントを減少させ、切り札ともなるスペシャルウェポンを効率的に打つことができるようになるギアパワーです。

 ギアパワー無しの必要ポイントによって変化率が変わります。

 年明け後、第三回フェスあたりまでは4分類でしたが、Ver.2.1.0のアップデートで、スクリュースロッシャーのスペシャル必要ポイントが220ptとなったため、新たに5個目の分類ができました。

 180、190、200、210、220pt の5分類です。

 

スペシャル性能アップ 15種

 スペシャルの性能とはいっても、その多くは発動時間を延ばすものが多く、初代に存在したスペシャル時間延長ギア+α 程度を考えたほうがいいと思います。

 スペシャルごとに効果が変わるため、全15種類のスペシャルごとに分ける必要があります。

 

・サブ性能アップ 9種

 サブウェポンの性能を上げるものです。とはいえ、初代のボム飛距離アップのように投擲距離が長くなるといった効果で完結するものも存在し、どのサブウェポンでも一般的に性能と聞いて想像される攻撃力は上がらないことに注意する必要があります。

 カーリングボム、トラップ、ポイントセンサー、スプラッシュシールド、スプリンクラー、ジャンプビーコン、ラインマーカー はそれぞれに効果があり、その他の投擲物系は初速と投擲距離の違いから[スプラッシュボム、キューバンボム、クイックボム、ロボットボム、ポイズンミスト]グループ、[タンサンボム、トーピード]グループの2種に分類される。合計9分類となります。

 

 

4.これらの分類から、分類数を割り出す

 自動化ツールなどを作成する際に必要な分類作業ですが、先の内容からブキを分類していきます。

 アクション強化のジャンプブレ × メインインク効率のグループ × サブウェポン数 × ヒト速グループ × 重量区分 × スペシャル必要ポイントグループ × スペシャルウェポン数 × サブ性能グループ

2 × 2 × 14 × 6 × 3 × 5 × 15 × 9

680,400 分類

 

 これら1分類ごとにデータベースを作成することで、アップデートが来て新しいブキが追加されても問題なく適用することができます。

 

5.データベース作成の上で何を優先するか

 しかし、現実そんなことやるのも大変なので、例えばサブ性能やサブ効率などサブウェポンのデータを参照しないようにし、またスペシャル性能を気にしないことで全15種のスペシャルを抜けば、360分類になるため扱いやすくなります。

 無理に大量のデータを扱わず、必要のない部分を抜くことは重要なことです。

 または、追加ブキのある度データの追加は必要になりますが、用意したデータベースにブキを当てはめるのではなく、ブキにギアパワーの効果を当てはめるように、ブキベースのデータ作成にすることでも楽に進むと思います。

 現在スプラ3にはブキがまだ68種類しかないので、むしろそっちのほうがいいかもしれません。

 

 先にベースを用意すれば、追加や変更にも楽に対応でき、時間もかからずに済みますが、反面最初の用意が大変です。

 もし、今後スプラに限らずデータベースの作成のときに、何を優先すべきか、考えてみるといいかもしれませんね。

【スプラトゥーン3】第三回フェスの統計から見るブキ考察

初めまして。スプラトゥーン3でハイドラ使ってる人です。

 

スプラトゥーンの試合結果をまとめ、収集するstat.inkというサイトがあります。

先日、そのサイトにおいてスプラトゥーン3のこれまでのデータが公開されましたので、それを利用し、第三回フェス(好きな味は?)におけるブキごとのデータをまとめてみました。

使用データは以下よりダウンロードできます(stat.inkのデータDLページへ)。

stat.ink | ダウンロード

 

スプレッドシートを利用して統計を行いました。

必要に応じてスクリーンショットを貼っていきます。

 

 

① データの軽い解説と取り扱い

今回使用しているデータは、stat.ink が収集し、公開したものになります。

全プレイヤーの情報ではなく、有志のデータ提供によって成り立っています。

この統計情報=スプラトゥーン3全体の情報 ではない ということをご留意ください。 あくまである一つの集計・参考程度にお考えいただければと思います。

フェス期間中(時間中)に行われたナワバリバトルに絞り集計しました。

全20,697試合 165,576個のデータからの集計になります。

元データはプレイヤー個人につながる情報は削除されていますが、ブキやギア構成、所属チーム、勝敗や塗りポイントなど、試合ごとの詳細なデータはそのまま公開されています。

このブログ筆者自身は、スプラトゥーンの環境考察の用途のみにこれを利用します。そのため、今回このブログ執筆のためにデータの形を組み替え、不必要な情報を削除しましたが、これをスクリーンショットのみに残し、スプレッドシートの公開は行いません。同様の統計を行いたい方は、stat.inkよりデータのDLを行うようにお願いいたします。

 

② 集計方法

試合中に1人が使っている場合、ブキの使用回数を1回とカウントします。同パーティに同じブキが2人いた場合、2回としてカウントします(3人以上も同様)。

全部ブキ使用量を100%とし、大きいほど使用率が高く、逆に低いほど使用率は低いブキとなります。(少数第2位まで、以下四捨五入)

辛い・甘い・すっぱいによるチームを分けず、「勝敗」によって分類しています。

一試合に参加している8人のブキを抜き出し、その人が勝利しているか、敗北しているかを付帯データとしています。

勝ち:負けが 1:1 の場合を50%として、100%に近いほど勝率は高く、0%に近いほど勝率は低くなります。

以上を前提として、結果を見ていきましょう。

 

③ ブキ使用率

全68ブキ中、上位・下位それぞれ10個をご紹介します。

 

使用率上位(勝率は隠しています。)

 

使用率上位()内は 全165,576中使用回数、割合

1. シャープマーカー(19,306回 11.66%)

2. もみじシューター(12,770回 7.71%)

3. プロモデラーRG(12,145回 7.34%)

4. スプラシューター・コラボ(7,907回 4.78%)

5. わかばシューター(6,232回 3.76%)

6. .52ガロン(5,738回 3.47%)

7. スプラシューター(5,127回 3.10%)

8. オーバーフロッシャー(5,095回 3.08%)

9. スクリュースロッシャー(4,551回 2.75%)

10. ボールドマーカー(4,550回 2.69%)

 

以上10種が全体の半分以上を占めている計算になります。

なお、スプラシューターにヒーローシューター・レプリカは含まれていません。それら合計では 7637回 4.61% で、コラボに次いで5位に上がります。

 

続いて、使用率下位ブキです。

 

使用率下位(勝率は隠しています。)

 

1. Rブラスター・エリート(115回 0.07%)

2. バケットスロッシャー・デコ(135回 0.08%)

3. H3リールガン(193回 0.12%)

4. R-PEN 5H(234回 0.14%)

5. キャンピングシェルター(278回 0.17%)

6. パラシェルター(297回 0.18%)

7. 14式竹筒銃・甲(304回 0.18%)

8. ノヴァブラスター(305回 0.18%)

9. スプラスピナー(343回 0.21%)

10. ソイチューバー(346回 0.21%)

 

以上10種で、全体の1.54%でした。

 

④ ブキごとの勝率

予め忠告しておきますが、勝率が高いからといってこのブキを使えば勝てる!というわけではありません。

勝率が低いからと言って、そのブキを使っているプレイヤーが弱いわけでは決してありません。パーティ編成や相手のブキなど多くの理由によるものが考えられます。

これを理由に個人への攻撃は行わないでください。

上位10種のみをご紹介します。

 

勝率上位

 

1. スクリュースロッシャー(53.61%)

2. バレルスピナー(53.03%)

3. もみじシューター(52.95%)

4. スパイガジェット(52.94%)

5. パブロ・ヒュー(52.87%)

6. シャープマーカー(52.67%)

7. ダイナモローラー(52.65%)

8. スプラシューター・コラボ(52.55%)

9. ホクサイ(52.50%)

10. ノーチラス47(52.39%)

 

⑤ 最後に

今回はフェスのデータをもとにブキ考察を行いました。

データはstat.inkから簡単にDL可能なので、ぜひやってみてほしいです。